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独特の世界観・設定を楽しみたい人に読んで欲しい小説5選【SF・ファンタジー】

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小説を読むのが趣味だという方は多いと思います。特に、世界観や設定が面白い小説が好きという人もたくさんいるのではないでしょうか。



小説には色々なジャンルがありますが、世界観や設定で面白さが大きく変わってくるSF・ファンタジーを私はよく読みます。設定が面白いほど作品の中に没入できる感じがしてたまらないですよね。



今回は、私が実際に読んだ小説の中で特に面白いと思ったものを紹介していきます。少しでも興味を持っていただけたら幸いです。




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世界観・設定が面白い作品

新世界より


あらすじ

1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。

注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。その町に生まれた12歳の少女・渡辺早季は、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。

禁断の知識を得て、早季たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。


念動力を手に入れた人々をテーマにしたサイエンス・ファンタジー。『悪の教典』を執筆した貴志祐介さんの作品です。



一度文明が崩壊してしまった1000年後の日本が舞台です。かつての人類は最初のうちは?登場せず、念動力を手に入れた少年少女たちが小さな集落で生活するところから始まります。



一見のどかに見える集落も、簡単に人を殺せてしまう強力な念動力の存在のために、様々な手段で平和が保たれていることが明らかになります。例えば、愧死機構(きしきこう)といった、人を殺す衝動を持つと死に至る機構が遺伝子に組み込まれています。



他にも、殺戮衝動を抑えるために積極的に性的接触(異性・同性問わず)を推奨するなど、異常とも取れるルールが集落には数多く存在します。



主人公が集落の外で禁断の情報を手に入れることから物語が進んでいきます。アニメ化、漫画化もされた人気作品です。






旅のラゴス


あらすじ

北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。


超能力を持つ人々が現れた世界で旅を続けるラゴスという男が主人公。ハードボイルドなテイストで、超能力を扱いながらも現実の世界観が残っている不思議な作品です。



主人公はこの世界を生涯をかけて旅します。少年時代から始まり、奴隷、キャラバン、学者と経験しながら老人になってもまた旅を続けます。



旅の途中で集団転移、壁抜けなどの能力を持った集団も登場します。多くを語らない主人公が徐々に変化していく様も読んでいて面白いです。





塩の街


あらすじ

塩害により塩に埋め尽くされ、社会が崩壊しかけた東京で暮らす秋庭と、真奈。2人の前を時に穏やかに、時に激しく人が行き過ぎる中で、2人の気持ちは徐々に変わりつつあった。

そして、2人の許へ訪れた1人の来客が秋庭と真奈、そして世界の運命を変えることとなる。


「塩害」という人が塩化して死に至ってしまう現象が発生した世界が舞台です。塩の塊が東京に突然降ってきて、それを見た人はみな塩害で死んでしまう。



この話は塩害で人類が1/3まで減ってしまったという絶望的な状況でスタートします。主人公は18歳の女の子で旅の道中で出会った元軍人と同棲を始めます。



自然とお互い惹かれていくのですが、この絶望的な世界の中、そううまくもいかない・・・、といった感じですね。



恋の行方も世界がどうなってしまうのかも気になる作品です。




星を継ぐもの


あらすじ

月面で真紅の宇宙服を着た人間の遺骸が発見された。この人物は何者なのか?

各国の組織に照会するも該当する行方不明者は居なかった。のみならずC14法による遺骸の年代測定では彼は5万年前に死亡したとの結果が得られ、チャーリーと名付けられたこの人物の出自は全く謎であった。

その正体を探るために、物質を透過撮影できるトライマグニスコープが手配されると共に、その開発者であるヴィクター・ハントにも調査への参加が要請された。スコープを駆使して少しずつ齎された情報と数少ない所持品を元にあらゆる分野の学問を総動員した分析が始まった。だが、その指し示す事象は矛盾だらけだった。

1977年に出版されたハードSF小説で、作者はジェームズ・P・ホーガン。日本での初版は1980年ですが、古臭い感じは一切しません。むしろスケールの大きさに圧倒されます。



月面で発見された人間は誰なのか、彼はいつ月にやってきたのか、またどこからやってきたのか、という謎に対し、科学的な説明をしていく、という内容になっています。



ジャンルはSFですが、進化論の話や月の起源など現実での科学的な話が至るところに散りばめられています。科学好きな人にはたまらない一冊だと思います。




死神の精度


あらすじ

7日間の調査の後に対象者の死を見定める、クールで少しずれている死神を取り巻く6つの人生の物語。

主人公は、死神の「調査部」員として人間の世界に派遣され、調査対象である人間を一週間にわたり観察し、死を見定める。「可」にした場合、対象は八日目に死亡し、「見送り」とした場合は対象は死ぬ事なく、天寿を全うする事となる。

主人公は死神です。死神といっても人をすぐ殺してしまうのではなく、しっかりと「調査」してから生かすか殺すかを決める、死神調査員です。



普通イメージするような、いかにもな死神ではなく、組織に属して規律を持って死を決定するという近代的な死神たちなのが面白いです。しかし死神たちは人間の死に対してなんの感情も抱いていません。



ほとんどの場合で調査される人たちの死は見送られません。しかし死神の判断で見送られることもあります。



姿を変え、直接人間と接触し、話す。その中で死神が思うことは一体何なのでしょうか。



死を扱っていながらも、全体を通して穏やかな雰囲気が流れています。ユニークな短編小説です。




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最後に


いかがだったでしょうか。上で挙げた小説は私が読んだ中でも特に設定や世界観が良かったものです。



興味があればぜひ読んでみてください。