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日本・福岡で開催!アメリカズカップのルールと仕組み、コースを徹底解説!

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America's Cup・・・アメリカズカップあるいはアメリカスカップと呼ばれるこの大会は、高さ40mの巨大ヨットで世界一のチームを決める伝統あるイベントです。今回はアメリカズカップの解説から、ヨットレースを面白くするルールや仕組み、コースなど徹底的に説明したいと思います。


イギリスから始まった大会ですが、最初の優勝艇の名前が『アメリカ号』であることから『アメリカ号のカップ(優勝杯)』としてアメリカズカップの名前がつきました。


アメリカズカップは前回優勝チーム vs. チャレンジチームという一対一の闘いとなります。これを「マッチレース」と言います。


そのたった一つのチャレンジチームを決めるための大会が、今回福岡で開催されるルイヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ (LVACWS)です!わざわざ福岡のLVACWSと説明するのが面倒なので、「アメリカズカップ 福岡で開催」と表現されているのですね。


LVACWSは全世界を2年ほどかけて巡りながら、各地で2日間ずつレースを展開します。「フリートレース」と呼ばれる全チーム合同で闘う混戦が期待されます。


今回福岡で開催されるアメリカズカップは、LVACWSの第9回目のレースです!


そして今年はなんと日本からソフトバンク・チーム・ジャパンも参加しています。現在6チーム中2位!!


地元日本・福岡でチーム・ジャパンを応援しましょう!!


それではアメリカズカップを楽しむためのルールと仕組みを解説いたします。



アメリカズカップのヨットはモンスター級!


アメリカズカップのヨットは超デカイです。人がとても小さく見えますね。こんな大きいヨットが何艇も福岡に運ばれているのは不思議な感じですね。


なんと高さ40m!ビル10階建以上という驚異的な大きさです。そんな超巨大な船同士が肉薄しながらレースする姿は圧巻です。


動画を見ていただくとわかりますが、想像以上に船同士の距離感が近いと感じるはずです。



また、注目して欲しいのは、この巨大ヨットが浮きながら走っているところです。6トンもの重さを持つモンスターヨットが水上を浮かび上がり爆走することができるのは、水中翼・フォイルを持っているからなのです。


ヨットのスピードが一定以上になると水中にある翼(フォイル)が上方向へ力を受け、水中を飛ぶ形(フォイリング)になります。


フォイリングした船は水の抵抗を受けないので風の力を効率よくスピードに変換し、風速の2倍以上の速さで滑走できます。


巨大な船、船同士の近さ、フォイリング、これらがアメリカズカップをよりアツく、迫力あるものにしてくれるのです!


ちなみに、アメリカズカップで採用されている船はハルと呼ばれる船体を二つ繋げたカタマラン船です。


「アメリカズカップはモンスター級のカタマランがフォイリングしながらフリートとマッチレースでぶつかる闘いなんだよ〜」と言えば通っぽいです。


次の解説は、今回開催される福岡のアメリカズカップではどんなレースが開催されるのか!です!



福岡アメリカズカップは6チームのフリートレース!



アメリカズカップの予選にあたるルイヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ(LVACWS)はフリートレースが行われます。1つのコースを何チームもの船が同時に闘うレースになります。


アメリカズカップ100年の歴史でアジア初となる福岡開催、海外に負けないようなビッグフリートになるはずです。


フリートレースでは6チームが一斉にスタートし、決められたコースをいかに早く通過するかで順位が決まります。


会場に浮きが設置されており、決められた側で通過することが定められています。


そのコースがこちら photo by Louis Vuitton America's Cup
観戦場所は唐人町駅降りて、ヤフオク!ドームの方向に歩いていった先の砂浜にあります。入り口やチケットブース、物販などもここで行われています。


コースの解説をすると、まずはじめに真ん中にあるスタートラインを横切ってレースが始まります。後に見どころの部分で解説するのですが、スタートするまでの攻防をマニューバーと言い、ぶつかるギリギリのせめぎ合いが見られます。スタートした後、マーク1のブイを右手に見ながら通過します。そこからは風を後ろから受けながら風下ゲートを目指します。


風下ゲートにはブイが2つ打たれており、その間を通ればどちら側を通過してもOKです。密集していた船同士はここで一度離ればなれになり、各々のコースを走り始めます。ここからは風向に対して45度の角度で風上ゲートを目指し、船が”上って”行きます。


風に対して45度の角度でしか船は走れないので、風上ゲートに向かうためには何度も方向転換をする必要があります。各チームの順位がたくさん入れ替わるので、白熱したバトルが繰り広げられます。


風下ゲート同様に風上ゲートを通過したら、もう一度風下ゲートを通過して、フィニッシュラインを横切ってゴールです。例年フィニッシュラインは観戦場所近くに設置してあるので、モンスターヨットを間近で見ることができます。


また、順位に関しては、各レース20分前後で終了し、一日3レースが想定されています。またこのフリートレースは1位10点、2位9点、3位8点・・・と加点方式で順位が決まり、日曜日にはポイントが2倍になります。なので日曜日の方が盛り上がるレース展開が期待できます。



ヨットレースにおける最低限のルールの解説


少しだけ難しい話になりますが、アメリカズカップ観戦をより面白くするものなので是非目を通してください!


ヨットレースには、権利艇と非権利艇というルールがあります。権利艇は非権利艇に対し自分の航路(通るルート)を自由に選択する権利を持っています。


どういった状況の船が権利艇になるのかは非常に細かいルールがあるのですが、最低限必要な知識は、


スターボードタックとポートタックの関係、そして上下(かみしも)の関係です。まずはスターボードタックとポートタックの関係から。


ヨットは風向に対して45°くらいの角度まで走ることができます。その風向に対する船の角度から、スターボードタック(左の青色)とポートタック(右の赤色)が定義されています。

このとき、ポートタックの船はスターボードタックの船を邪魔してはいけません。進路を塞いだり、相手を避けさせる行為はペナルティーを受けることになっています。これがスターボードタックとポートタックの関係です。


次に上下(かみしも)の関係です。これは下の絵を見た方がわかりやすいと思います。



風向に対して風を邪魔されている側の下(しも)の船(下艇)が権利艇で上(かみ)の船(上艇)が非権利艇、つまり上の船は下の船を邪魔してはいけません。下の船の方に向かって行ったり、下の船の進路を邪魔する行為は禁止されています。これが上下(かみしも)の関係です。


スターボードタックとポートタックの関係上下の関係はヨットレースの大原則であり、セーラーたちは常に守らなければなりません。これを意識して観戦すると、ヨットの動きがよりわかりやすくなります!



アメリカズカップの見どころ解説!!

アメリカズカップの見どころはまず第一にスタートがあります。


ヨットレースではスタートの数分前にレースを始める合図を出します。合図の後、各チームはベストポジションでスタートラインを切れるように位置を調整するのですが、ここに先ほどのルールが関わってきます。


ヨットは止まることが出来ない乗り物なので、常に動きながら他の船が邪魔にならない場所を探します。もし目の前にポートタックの船がいて邪魔ならばスターボードタックになってその船を退ける事ができます。


こうして権利艇、非権利艇の位置決め争いがスタート前に激しく展開されます。これをマニューバーと言います。マニューバーの際、船同士は驚くほど近づき互いをけん制し合います。下の動画はマニューバーの後にスタートする様子が映っています。


マニューバーはレース展開を大きく左右する大事な局面です。それだけに各チームも熱が入っているので白熱するスタートが見られるでしょう。


第二の見どころはタッキングマッチです。下の動画の15:00〜くらいから始まります。



解説すると、ヨットにはどうしても進めない方向があり、スターボードタックからポートタックへと向きを変えるにはその進めない方向を向く必要があります。これをタックあるいはタッキングと言います。


風上のマークを目指す時、このタッキングが幾度となく必要になるのですが、両艇は自チームを走りやすく、相手チームを走りにくくするために激しくタックを打ち合います。例えば、自分の船のすぐ後ろに相手の船を置くことに成功すれば、自分が作り出す波と乱れた風で相手は非常に走りにくくなります。


また、コースの左右どちらかに良い風が入っていると思う時は、相手チームより早くその風を取りにいかなければなりません。そのためには、相手より早くタックする、あるいは相手が反対側に行かざるを得ないようなタックをする、など選択肢は様々です。


タックはすべての状況で順位を変動させる大事な要因です。観戦しながらタックの理由を考えてみるのも面白いかもしれません。


第三の見どころはフィニッシュです。普通、船がフィニッシュするラインは観戦場所近くに設置されています。


今回福岡開催のアメリカズカップも例外ではなく、観戦場所の砂浜に向かって来るようにフィニッシュラインが形成されています。(上のコースを参照してください。)


全長40mにも達するモンスターヨットが水上を飛びながら滑走する姿は本当に迫力があります。私も実際に現地に行って見てみたいくらいです。



最後に


以上でアメリカズカップを楽しむためのルールと仕組みの解説は終わりです。


福岡で開催されるのはアジア初ということもあって、地元は大きく盛り上がっています。


日本の地でソフトバンク・チーム・ジャパンが勝てるようにみんなで応援しましょう!!